よぞら。
夜、外に出た。
はー。
息が白い。
こんな雰囲気が好き。
気持ちがきゅっと引き締まるみたいな感じ。
月は冴え冴えとして白く。
肌には夜露がまとわりつく。
じっと見上げている空。
太陽がないだけなのに、昼間と同じ空だとは思えない。
雲は見えず。
光りも仄かで。
頼りなさげなのに、しっかりとした存在を示す。
不可思議な夜空。
人も空と同じ。
昼と夜。
違う顔を持つ。
強くて弱く。
激しくて繊細で。
だから好き。
感情に左右されながら生きている。
そんなぐらぐらした危なっかしいところが好き。
明日になれば清々しい明るい空を見ることができるだろう。
目を閉じる。
明日が来ますように。
お休み。