個。
あたしはあたしでいたい
なんのしがらみもない
ただのあたし
だれかのこどもとか
だれかのつまとか
だれかのははとか
そんなかたがきのない
ただのあたし
だれかのなにかであるがために
なぜ そまつにあつかわれる
なんのけんりがあって
そうする
あたしがうまれてきたのは
あいされるためではなかったのか
めをあけて
あんたをあいしてるひとはたくさんいる
ああ そう
あたしにはかんじられない
あたしにはじしんがない
あまりにもながいじかん
さびしさにつかりすぎてしまったから
だからせめて
たったひとり
しんじられるひとをもとう
それはあたしじしん
やっとめぐりあえたあたしじしん
だいじょうぶ
あいしてる
あたしがあたしを
ぜんりょくであいしてる
あいしてる
こんなきはずかしいことばも
あたしにだったらいえる
さけべる
つぶやける
やっと
やっと
やっと
あたしはあたしになれた
あいされるあたしに